花・はな日記
 ねむの花の団員達が、日々の忙しない日常の中、感じていること、
 思っていることをつづ ります。
 取り組んでいる曲について…、練習のこと…、その他 諸々…。
 ちょっと、のぞいてみてください。



   一本松の音楽  ◆  M  2012.2.26


2012年が明け、ねむの花・第11回となる演奏会を満員御礼の中、無事に終えることができ、ホッと一息…ついたような、つかないような。
気がつけば、もう2月も終わってしまいますね。
そういえば。
今冬のインフルエンザは、数年前の新型が流行っていた時を思い起こさせるような広がり方とシツコサで、予防接種も無駄足になったり、AからBへハシゴしていったり。終息の見通しが立たず、困ったものです。
皆さんも、まだまだ油断しないよう、気をつけて下さい。



いつだったか、偶然、目にしたんです。
坂本龍一さんが、震災の後、唯一生き残った陸前高田の一本松が発する微量の電流(正確には、電流ではないのかも…!?)から音楽を作り出すという番組を。

一本松の生命反応が、しっかりと現れていて、そのシグナルに触発されセッションでもしているかのように音楽を紡ぎだしていました。色々な形の音楽があるのだなぁ、と感じましたし、あの凄まじい津波から一本だけ生き残った松の生命力や、その神秘に、ただひたすら感動していました。
しかし残念ながら、様々な応援も空しく、松は生き永らえる力をなくしているとのことで、恐らく枯れていってしまうだろうと言っていました。
この先、たとえ松が枯れてしまったとしても、これまで私たちに与えてくれた希望や生きる力・意欲は、とても大きなもので、十分、その役割を果たしてくれたのだと思いました。


今、ねむでは、次回6月の演奏会に向けて練習を開始しています。
今回は、“いま 歌わなければ -日本人の心と魂を”の副題を添えて、初の混声合唱に挑みます。
福島雄次郎さんの、混声合唱組曲「きけ わだつみのこえ」です。(もちろん、中田喜直さんや高田三郎さんの女声合唱もお聴かせしますが)
福島先生は、ねむをご指導くださっているT先生の先生にあたる方で、お心の温かな、とても良い先生だったと伺っています。
この曲も、そして戦争も、きちんとわかっていない状態ではいけない、と、曲名と同じ題名の付いている本を購入し、読み始めました。…いえ、読もうとしました。
でも。
読み進めることができないんです。
胸を詰まらせてしまって。
今、生きていること、今、この時代に暮らしていること、今、音楽ができていること。
全てに、感謝しなくてはならないと、本当に強く感じます。
泣いて、どうなるものでもないのに、いえ、どうにもならないのに。
何もできない自分に、ちっぽけなことに怒ったり文句を言ったりする情けない自分に、苛立たしささえ、感じます。
目を逸らさないで読みとおさないといけないです。(頑張ります…)



一人(という言い方はおかしいですが)生き残り、日本人に生きる勇気をくれた陸前高田の一本松、戦争を体験してきた人々が残してくれた想い。
今、生きている私たちが後世に伝えていかなければならないものをお伝えできるように、6月まで私なりに頑張ってみます。

一味違ったねむの歌をお聴かせしますので、しばらくお待ちください。







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