(指揮者/高橋利幸HP『徒然草』2009.6.17*二百九十三段*より)



 電車に乗っていて
 「それぞれ食べ物さがしにでかけた それぞれ食べ物さがしにでかけた…」
この歌詞とメロディーが何回も頭の中でなりだした。

 その時々により、急に思いだすメロディーがある。大抵は理由があるのだが、たまには理由が浮かばないこともある。
 「それぞれ食べ物さがしにでかけた…」と書かれても意味がわからないだろう。
 合唱組曲『月と良寛』の3曲目、「月のうさぎ」の一部分だ。

 この「それぞれ…」が五回くらいは繰り返されるか。電車内での必死の徒然草なので、五回はもしかしたら誤解かもしれない。
 きつねとサルとひつじ が食べ物を探しに出掛ける場面を描いている。本当はひつじではなく、うさぎ…だ。
大中さんの作品は情感たっぷりのところとひょうきんなところとの対比が巧みで思わず深く納得…だ。

 清純さと悪女ふうな対照的な曲作り、そう考えると作曲家の内面も「同じか?」「欧米か?」とも想像してしまう。

 21日の大中 恩・作品集では、歌曲のステージでその対比がはっきり聴けると思う。ソプラノとアルトの団員一人ずつが、それこそ「それぞれ」に曲を探しにでかけて選んだ曲だ。
 さて、その選曲と二人の内面はイコールか否か…意外に真逆だったりして。

 今日は電車に揺られての徒然草だった。文も揺れてしまった。
 読み返すと「しまった」と思った。




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ねむの花 第6回演奏会 「愛と心の歌 〜忘れられない名曲シリーズVol.2〜

指揮者/高橋利幸HP

月のうさぎ